<後編>「脱使い捨てプラスチック、減プラスチック分野のキーパーソン・原田禎夫先生に聞いてみた!#サステナ部の魅力!!



後編も引き続き、大阪商業大学公共学部公共学科の准教授であり、海洋プラスチック問題を研究なさっている原田禎夫 (はらだ さだお)先生をゲストにお迎えして「#サステナ部 と亀岡市の取り組み」についてお話ししています。


今井みさこ(以下・み)「みなさん、こんにちは。今回は、大阪商業大学公共学部公共学科の准教授であり、海洋プラスチック問題を研究なさっている原田禎夫(はらだ さだお)先生をゲストにお迎えしています。原田先生、はじめに自己紹介をお願いします」




原田先生(以下・原田)「みなさん、こんにちは。私は現在、大阪商業大学公共学部で河川環境保全の研究しています。どうぞよろしくお願いします」




「ありがとうございます。私の自己紹介もさせてください。サンフランシスコ在住の一児の母で、ゴキゲンらぼを運営している今井みさこです。ゴキゲンらぼでは、毎月の季節と文化に合わせたサステナブルな暮らしを提案する企画「#サステナ部」や、日本のPodcastのメンタルヘルスランキング1位にもなった「お坊さんにお悩み相談ゴキゲンてらす」などを運営しています。変化の激しい時代に生きるわたしたちの指針となるようなメディアを目指して発信をしています。ここで発信している内容は、アメリカの大学などの授修了させた知識をもとにしています。よろしくお願いします。前編は、コミュニティコンポストのお話しまでさせてもらいました。引き続き、#サステナ部の取り組みについて原田先生とお話ししていきます。」


#サステナ部を原田先生が解説

原田項目7「地元の食材を選ぼう!」ですが、家の目の前が畑なので、歩いて10秒で新鮮な野菜が取れます。自分で野菜を育てるようになってから、焼肉をしていても肉より野菜のほうが旨味があって美味しいと感じるようになりましたね。新鮮な野菜の美味しさは格別ですね」


「羨ましい環境ですね。焼肉といえば牛ですが、牛や豚の生産に伴う温室効果ガスの排出量の問題を始め、水資源を多く使うことや広い土地が必要になることなどさまざまな問題と関係していますよね


原田「そうですね。環境負荷がかかっているからという理由で牛肉や豚肉を食べないという選択をする方もいると思います。環境に配慮するという点で考えたとき、アニマルウェルウェアの考え方に沿った形で育てられた牛肉や豚肉などを購入するなど、視点を広く持つことも必要だと思いますね。アニマルウェルウェアとは、動物本来の習性に沿ったかたちで、快適に過ごせる環境を適えようという考え方です。家畜も同様で、自然に近い状態でストレスなく、健康に過ごせるような飼育を目指そうという考え方も、徐々に広まってきていますね。僕がジビエの猪肉が好きな影響でしょうか、我が家の子ども達は牛肉より猪肉が美味しいと言ってますね。しつこさのない脂身が美味しいんですよ!」




※サンフランシスコのスーパーマーケットで販売されている代替ミルクコーナー

「いいですね!わたしは、大豆からできたプラントベースのお肉を選ぶようにしたり、牛乳ではなくオート麦からできたオーツミルクなどを選んだりと、お肉や乳製品の摂取を控えるようにしています。なんとなく食べているから意識を持つだけで、選ぶものが変わりました。項目12「ベジタリアン、ヴィーガンレストランに行ってみよう!」は、日本でもそういったレストランや食品が増えていると思うので、これを機会にチェックしてみてくださいね!」


原田「項目7「使い捨てのプラスチックの使用をひかえよう!」という点では、コンポストできるキッチングッズもおすすめですよね。ヘチマやひょうたんで作るたわしは、食器洗いや水切りなどに使えます。市販のものもありますが、自分で作ることもできますよね」


「私の祖母はヘチマを育てて、たわしを手作りしてます。乾燥させて種をくり抜くんですよね。私もチャレンジしてみたいと思っています」


原田「項目15「博物館・植物園に行こう!」ですが、僕は動物園も植物園も大好きでよく行きます。#サステナ部 の項目に入る理由はどんな点なのですか?」




※バード・フィレンドリー認定

み「アメリカのサステナブルに関する バード・フィレンドリー認定は、博物館が研究していることをもとに認証がおりているんですね。なので、博物館へ行くと認証までの活動や根拠などを学べるようになっています。もちろん、生態系や生物の歴史を知る場所でもありますが、実は、サステナブルを学べる場でもあるんです。みなさんも目にしたことがあるマークだと思うのですが、バード・フィレンドリー認定を簡単に説明しますね!認証の対象商品は、コーヒーがメインです。この認証を取得したコーヒーは、自然に近い農法である、11種類以上の森林の日陰で栽培された最もサステナブルなコーヒーと言えます。なので、バード・フィレンドリー認定ラベルのある商品を購入することで、持続可能な社会の実現に貢献することができるのです。


原田「日本とアメリカやヨーロッパの博物館、植物園、水族館では在り方に違いがあると感じますね。アメリカのカリフォルニアにあるモントレーベイ水族館では水産認証の仕組みを作ったりしてます。日本の水族館も変わりつつあると思いますが、イルカショーが目玉のようにレジャー施設の要素がまだまだ大きいのかもしれません。学術的な調査や認証を出す仕組みを作るという点は、まだ重視されていないように感じます。多くの日本の博物館は、研究機関としての機能が十分ではないこともあります。また、博物館の学芸員の皆さんも研究者としての自負を持って研究されたりしてますが、日本の大学の研究者であれば必ず持っている「研究者番号」というものが与えられておらず、国などの研究費を申請できないケースも少なくありません」


「在り方や運営方法の違いは大きいのかもしれませんね。日本の水族館の目的がイルカショーだったとしても、何かを学びにいこうという姿勢が大切だと思います」


原田「そうですね。項目16「地球の生き物について知ろう!」という機会をぜひ博物館や植物園、水族館を通して学べるようになると良いですね。項目17「寄付をしよう」は、日本もクラウドファンディングでの寄付が浸透してきましたね。寄付は今まで日本で根付いてこなかったと言われることがあるのですが、私はそんなことないと思っているんです」


「私も同感です。原田先生はなぜ、そう思われるのですか?」






NPO法人プロジェクト保津川の清掃活動の様子

原田「実際、亀岡市は年間の予算のうち寄付が約8%を締めています。現在、私が代表を務めているNPO法人プロジェクト保津川もたくさんの寄付をいただいています。寄付をいただいた側は、寄付したお金が何に役立てられてるか。みんなが実感を持てるように伝えていくことが大事ですよね。なので、クラウドファンディングでも、必ずしも御礼や返礼品、リターンが豪華な品である必要はないと感じています。以前、私の住む町で、災害時の緊急で使えるトイレ・トレーラーの整備をクラウドファンディングで募ったのです。この御礼は寄付した人の名前が記されるだけなのですが、目標額が600万円で、結果は750万円も集まったんです。ここには、地区やコミュニティを応援できるという側面があり、実家や故郷を離れて生活する人たちも間接的に自分が大切にしたい地区を応援することにつながるわけです。こういった接点を持てることが寄付のメリットだと思います


「私が運営をしているゴキゲンらぼも、ありがたいことに寄付をいただいています。応援してくれて、その情報をシェアしてくれる方のおかげで、モノや事の繋がりが見える化されていることを実感していますね」


原田項目18「サステナブルな取り組みをしているブランドやレストランを応援しよう」も、寄付の一環ですよね。例えば、全く環境のことを意識していない人であっても、アウトドアメーカーのパタゴニアやザ・ノースフェイスの製品を買うことで、その売り上げから寄付が生まれているんですよね。これは、アウトドアシーンにおける性能の良さと、製品のおしゃれさでブランドバリューが担保されているから、結果的に、環境負荷の低い製品が広まったり、負荷を下げる取り組みが広がっていくことになるんですよね」


「そうですよね。ブランドがその立ち位置を確立しているのは理想の一つですね。この#サステナ部も、何かを選ぶ時のアイディアになったらいいなという思いで毎月提案しています。話は戻りますが、亀岡市はリバーフレンドリーレストランという登録制度を設けているんですよね?




原田「ありがとうございます。プラごみ0へ向けての次のステージとして、自然環境に配慮したサービスを提供する飲食店を紹介する取り組みです。リバーフレンドリーレストランとは、自然環境に配慮した12項目の条件を基準に設けて、その内、8項目以上をクリアしている飲食店のみが対象となります。必須の取り組みは、下記のプラごみ0を目指す6項目です。


1、発泡スチロール容器は使用していません
2、常にごみの減量を意識して適切なリサイクルに取り組んでいます
3、店舗内での商品提供には使い捨て食器等は使用していません
4、紙袋やカトラリーは、要望があった場合にのみ提供しています
5、紙ストローは要望があった場合にのみ提供しています
6、無料でマイボトルに給水できます
そして、さらに以下の取り組みのうち2つ以上を行っています。
7、ペットボトル入り飲料は販売していません
8、再利用可能な容器やエコバッグを持参したお客様に割引や優待を行っています
9、常時ベジタリアン/ビーガンメニューを提供しています
10、積極的に地元食材や有機農産物を利用しています
11、節水と水質汚濁防止に適切に取り組んでいます
12、エネルギー効率化の取り組みを進めています

リバーフレンドリーレストランは登録するお店側が登録料を払って参加されています。プラゴミだけじゃなく、環境負荷が低かったり、下げるような取り組みをしてくださってるお店を応援する意味があります。実際に、若い世代の方でもケーキ屋さんにタッパーを持参して購入するんですよね」



「素敵ですね。地域が一体となった取り組みが次々と進められている亀岡市に、より興味が沸きました。ゴキゲンらぼメンバーと亀岡市に伺うタスケジュールも決まったので、原田先生に色々と紹介してもらえたら嬉しいです。読者のみなさん、このツアーの模様は私のInstagramとこちらの記事で紹介するので楽しみにしていてくださいね〜」


原田「はい!気持ち良い季節ですし、保津川の清掃活動から保津川下り、亀岡市の取り組みにもぜひ、触れてほしいです。最後に、項目19「瞑想や坐禅を生活に取り入れよう」は、コロナになってこの数年はできていないのですが、大阪商業大学の新入生研修に坐禅のプログラムがあるんですよ。和尚さんが来られてリードしてくれて新入生1000人で一斉に坐禅をするんです。これがとても気持ちが良いんですよね。最後に地球と自分がつながるような感覚を覚える。やったことがある方は共感してくれると思います」


「そうなんですか!?まさか坐禅にも共感してもらえるなんて、すごく嬉しいです。ゴキゲンてらすのpodcastでは、坐禅指導の音声をアップしていて、とても人気なんです。瞑想やメディテーションには興味があるけれど、坐禅はお寺に行かないとできない、お坊さんに教えてもらわなわないとできないと思っている方もいると思うのですが、この音声を聞くだけで坐禅・メディテーションができるようになっています。ぜひ、坐禅をする際には聞いてみてください。」


「原田先生、本日は長丁場になりましたが、とても素敵なお話をたくさん聞くことができました。ありがとうございました!」


原田「こちらこそ、ありがとうございました。次回は亀岡市でお会いしましょう。」


5月のサステナ部始まりました!




ふるってご参加ください!






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